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数を数える

Dscn1041 現在、里地里山でも生物多様性の危機が叫ばれています。第一の危機は人間の活動行為による生態系の破壊・分断。これは以前からいわれているとおり。そして現在最も深刻なのは第二の危機。それは人間の活動行為によって維持されてきた生態系が、高齢化等、担い手の不足により、つまり人間の干渉行為=適度な撹乱行為が減少することにより維持できなくなるという危機

従来から生態学というのは人間は抜きにしてそのシステムを評価するという流れだったのですが、人間を高次の捕食者、生態系の一部として捉えた場合、その地域のキーストーン種であることは間違いないです(湯本2006)。ちなみに第三の危機は移入種・化学物質による生態系の破壊。

さて、数を数える。上記の里山で問題になっているのは耕作放棄地の増加に伴う鳥獣害。ツキノワグマは「おそらく」個体数は減少しているにもかかわらず人家近くまで現われ、人に危害を加える事故すら生じています。良く聞かれるのが、「じゃあ現在何頭のサルがいるの?」という問題。サルに限らずですが。この何頭ってのを重視するのは行政事務方かな?あと報道機関(笑)。

実は数を数えるってのは凄く難しくて、コスト等を考えると現実的では無いと考えています。要は、「現われて欲しくないところに現われている」のが問題なのであって、人家近くに危険な獣は来て欲しくないし、果樹園で食い散らかして欲しくない訳です。だから、そういった「来て欲しくないところにやって来る動物」って意味でいえば個体数は確実に増加してるってのは言えます。ただそれは全体の「数」が増えているかどうかは判断が難しいと言えます。
世界中に何種の甲虫が存在するのかさえ実は明らかになっていない中で、数を数えるっていう作業はある程度シミュレーションやモデルによる予測値に依存するしかないかもしれません。世界の人口も「厳密には」分からないと思います。

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