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PICT-2とPICT-3の違い

SOLEXのPICT-3系(34PICT-3、30PICT-3、H30/31等)は、PICT-2系と構造的にどこがどのように違うのでしょうか。構造を眺めていくうちに、その構造で最も異なるのはアイドリング領域じゃないかと考えるようになりました。

というのも、MJやPJ、加速ポンプ、エマルジョンチューブ等、共通項目が多いのにも関わらず、PICT-2系には備わっていないもの・・・それはエアバイパススクリューとpower jet(名称は文献によってまちまち)なんです。

この2つの装置が追加されているにもかかわらず、PICT-2系とPICT-3系ではジェット類のサイズやその役割に変化が無いところを察すると、この2つの装置はアイドリング領域(と、常用領域)での役割が大きいと考えています。

海外の情報とは違った見解になってしまうのですが、power jet(PWJ)は50から65に拡大したところ、ボリュームスクリュー(小さいネジ)を締めこんでもアイドリングが落ちきりませんでした。この時、PJは50から60まで試しましたが、全ての番手で再現性がありました。となると、消去法で考えていくと、PWJで混合気体となったガソリンはエアバイパススクリューを通ってアイドリング時に放出される(この時はエアバイパススクリューで更に希薄化されているはず)のかもしれません。手元にPICT-3のジャンクがあるのですが、レントゲン撮影してみたいです(笑)。

なぜ構造がシンプルなPICT-2からPICT-3に移行したのでしょうか?恐らく、PICT-3以降のキャブに求められた性能は環境問題。PICT-3系が採用された1970年にはアメリカの上院で大気汚染防止法案(マスキー法案)が可決されています。PICT-2はPJで空気とガソリンのバランス(最も回転が安定するところ)をとってからスロットルプレートで回転数を調整していた「薄くすると不安定になる」→「リーン化が難しい」キャブなのですが、このリーン化をアイドリング領域で積極的に調整できるようにしたのがPICT-3なんじゃないかと考えています。

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